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気付くと、ぼんやりと白い天井を見つめていた。微かに消毒液のような香りがする。鼻の奥にツンと沁みて抜けるような、この匂いに心当たりがあった。すぐそばにパーテーションのように隔てられた布の壁、カーテンが引かれている。病院のベッドで寝かされているのだ。
「深緋ちゃん、気がついた?」
すぐそばに丸椅子を置いて座る義両親の姿があった。「ママ、起きたの?」とか細い声が言い、りり子がそばへすり寄る。絹のようにさらりと揺れる髪に触れて、頭を撫でた。
「お義母さん、ごめんなさい。色々と……」
涙目で謝ると義母は、ううんと首を振り「無事で良かった」と心底深緋の回復を喜んでくれた。
「白翔は……?」
尋ねると義母はすぐそばの左側のベッドを指差した。目を閉じて眠る白翔の横顔が見えた。
「いったん意識は戻ったんだけどね。寝不足だからってまた寝ちゃって」
言いながら義母は呆れて笑った。深緋同様に、適切な処置を受けてただ眠っているだけのようだ。ほう、と胸を上下し、深緋は息を吐き出した。
その日。白翔が目覚めるのを待ってから、彼がとった一連の行動を教えてもらった。
気付くと、ぼんやりと白い天井を見つめていた。微かに消毒液のような香りがする。鼻の奥にツンと沁みて抜けるような、この匂いに心当たりがあった。すぐそばにパーテーションのように隔てられた布の壁、カーテンが引かれている。病院のベッドで寝かされているのだ。
「深緋ちゃん、気がついた?」
すぐそばに丸椅子を置いて座る義両親の姿があった。「ママ、起きたの?」とか細い声が言い、りり子がそばへすり寄る。絹のようにさらりと揺れる髪に触れて、頭を撫でた。
「お義母さん、ごめんなさい。色々と……」
涙目で謝ると義母は、ううんと首を振り「無事で良かった」と心底深緋の回復を喜んでくれた。
「白翔は……?」
尋ねると義母はすぐそばの左側のベッドを指差した。目を閉じて眠る白翔の横顔が見えた。
「いったん意識は戻ったんだけどね。寝不足だからってまた寝ちゃって」
言いながら義母は呆れて笑った。深緋同様に、適切な処置を受けてただ眠っているだけのようだ。ほう、と胸を上下し、深緋は息を吐き出した。
その日。白翔が目覚めるのを待ってから、彼がとった一連の行動を教えてもらった。



