「そんな……。私はただっ、答えを教えてもらうために、織田さんに会いに行っただけなのに、なんでこんな……っ」
頬にポロポロと涙を落とすと、織田が目を細めて舌舐めずりをする。まるで絶望した深緋の表情を見て、欲情しているかのように。
「なら答えをあげよう。ドラキュラの血を飲んだらどうなるか? 答えは“どうもならない”」
どうもならない。ああっ、と深緋は涙とともに嘆息を落とした。
「あれは……っ。私をおびき寄せるための罠だったってこと?」
「そうだよ。残念ながらドラキュラの血にはなんの効力もない。すでに実証済み。だからあれはただのハッタリなんだ。キミを誘い出すための、嘘」
「……りり子、は? じゃありり子には血を飲ませていないって事?」
「そうなるね」
娘のことを想い、安堵からまた息を吐き出した。りり子に何も起こらないのなら良かった。けれど、この窮地をどう脱しようか。深緋は無言で目を伏せ、考えを巡らせた。
織田がいつコレに触れてくるのかを思うと、怖くてたまらない。まさか服を剥ぎ取られて、こんな格好で縛られるとは思わなかったのだ。ご丁寧に首から提げた状態で没収されなかったことを思うと、コレについて必ず聞いてくる。深緋は暗い表情のまま身を固くした。
「ところで」と織田が言った。
頬にポロポロと涙を落とすと、織田が目を細めて舌舐めずりをする。まるで絶望した深緋の表情を見て、欲情しているかのように。
「なら答えをあげよう。ドラキュラの血を飲んだらどうなるか? 答えは“どうもならない”」
どうもならない。ああっ、と深緋は涙とともに嘆息を落とした。
「あれは……っ。私をおびき寄せるための罠だったってこと?」
「そうだよ。残念ながらドラキュラの血にはなんの効力もない。すでに実証済み。だからあれはただのハッタリなんだ。キミを誘い出すための、嘘」
「……りり子、は? じゃありり子には血を飲ませていないって事?」
「そうなるね」
娘のことを想い、安堵からまた息を吐き出した。りり子に何も起こらないのなら良かった。けれど、この窮地をどう脱しようか。深緋は無言で目を伏せ、考えを巡らせた。
織田がいつコレに触れてくるのかを思うと、怖くてたまらない。まさか服を剥ぎ取られて、こんな格好で縛られるとは思わなかったのだ。ご丁寧に首から提げた状態で没収されなかったことを思うと、コレについて必ず聞いてくる。深緋は暗い表情のまま身を固くした。
「ところで」と織田が言った。



