けれど、そうであっても、頭から否定はできない。何も起こらないと断言もできない。大事な娘であるりり子に毒を盛られたかもしれない状況なのだ。
深緋はメモ帳のページを遡り、女人谷へ繋がる番号に電話を掛けた。村長の紫月さんに相談できたら、なにか糸口が見つかるかもしれないと思った。
そう思うのだが。識別音はおろか、呼び出し音すら鳴らずに、無機質な女性ガイダンスに繋がる。
『お掛けになった番号は、現在使われておりません、番号をお確かめに』
ゴトン、と音が鳴る。耳に当てていたスマホが床に落ちた。唇から乾いた息が漏れ出る。
深緋は顔面蒼白のまま、両目一杯に涙を溜めた。どうしよう、と思った。わけもなく目を泳がせ、考えた。織田が書いた手紙の一文を思い出す。
【娘が大切なら当然会ってくれるよね?】。やはり今夜、会うしかないのだろうか? 白翔もいないのに。
頬に流れた涙を拭い、スマホで時間を確認する。14:20だ。
今すぐ白翔に連絡して帰って来てもらって、りり子を白翔の両親に預けて、二人で織田に会いに行く……。でも、そうなると、白翔が危険に晒される。【先に彼の相手をしなくちゃいけなくなる】と書いてあった。
深緋はメモ帳のページを遡り、女人谷へ繋がる番号に電話を掛けた。村長の紫月さんに相談できたら、なにか糸口が見つかるかもしれないと思った。
そう思うのだが。識別音はおろか、呼び出し音すら鳴らずに、無機質な女性ガイダンスに繋がる。
『お掛けになった番号は、現在使われておりません、番号をお確かめに』
ゴトン、と音が鳴る。耳に当てていたスマホが床に落ちた。唇から乾いた息が漏れ出る。
深緋は顔面蒼白のまま、両目一杯に涙を溜めた。どうしよう、と思った。わけもなく目を泳がせ、考えた。織田が書いた手紙の一文を思い出す。
【娘が大切なら当然会ってくれるよね?】。やはり今夜、会うしかないのだろうか? 白翔もいないのに。
頬に流れた涙を拭い、スマホで時間を確認する。14:20だ。
今すぐ白翔に連絡して帰って来てもらって、りり子を白翔の両親に預けて、二人で織田に会いに行く……。でも、そうなると、白翔が危険に晒される。【先に彼の相手をしなくちゃいけなくなる】と書いてあった。



