全く同じ内容かと思えば、一通は手紙のみで、もう一通は、それがお決まりなのか、三枚の写真が出てくる。深緋と白翔とりり子を隠し撮りした写真だ。
三つ折りにされた紙を開き、織田がパソコンで打ったと思しき文章に目を通した。
【深緋ちゃん、久しぶり。無事に人間としての生活を謳歌しているようだね。元気そうなキミを見て安心したよ。
あれからもう十二年も経つし、久々に会って話せないかな、と思って手紙を書きます。
キミは嫌だって断るかもしれないけれど、それは賢明な判断ではないよ。
娘のリリコちゃん、すごく可愛いね。人懐こくてとても愛嬌があって、ちょっと心配なぐらいだね。
そのリリコちゃんに、この間こっそりと俺の血を飲ませてみたんだ。人間がドラキュラの血を飲んだら、さてどうなるのだろうか。答えは会ってから話すとしよう。あの頃とは番号が変わってるから、電話も無理だよ。
娘が大切なら当然会ってくれるよね?
ハクトくんが仕事でいない今夜が良いかな。彼同伴じゃないと不安だって、キミは嫌がるかもしれないけれど、その場合は先に彼の相手をしなくちゃいけなくなるから、そのつもりでいてね。
じゃあ今夜十一時、下記の場所で待ってるから、よろしくね。
——織田 将吾】
三つ折りにされた紙を開き、織田がパソコンで打ったと思しき文章に目を通した。
【深緋ちゃん、久しぶり。無事に人間としての生活を謳歌しているようだね。元気そうなキミを見て安心したよ。
あれからもう十二年も経つし、久々に会って話せないかな、と思って手紙を書きます。
キミは嫌だって断るかもしれないけれど、それは賢明な判断ではないよ。
娘のリリコちゃん、すごく可愛いね。人懐こくてとても愛嬌があって、ちょっと心配なぐらいだね。
そのリリコちゃんに、この間こっそりと俺の血を飲ませてみたんだ。人間がドラキュラの血を飲んだら、さてどうなるのだろうか。答えは会ってから話すとしよう。あの頃とは番号が変わってるから、電話も無理だよ。
娘が大切なら当然会ってくれるよね?
ハクトくんが仕事でいない今夜が良いかな。彼同伴じゃないと不安だって、キミは嫌がるかもしれないけれど、その場合は先に彼の相手をしなくちゃいけなくなるから、そのつもりでいてね。
じゃあ今夜十一時、下記の場所で待ってるから、よろしくね。
——織田 将吾】



