不思議そうにする白翔の目をジィっと見つめ、深緋はそっと彼の唇にキスをした。白翔は目を瞬き、頬を赤らめた。
「私。人間になれたんだよ?」
「あ、うん」
「もういきなり十歳、歳を取ることもないし、白翔の血を飲まなくても平気になった」
「……うん」
「紫月さんのお陰で、儀式は成功したの。だから、もう。処女を守る必要もなくなった。意味、わかるでしょ?」
言いながら、唇が震えた。だから私を愛して、と。そう続けたいのだが、直接的な言葉を出すのはあまりにも恥ずかしい。
「いや、ごめん」と言いながら白翔が両手で顔を覆った。俯きがちに大きく息を吐き出し、耳まで真っ赤に染めている。
「本当言うとさ。俺もどう切り出していいかわからなくて……深緋が家族を亡くしたことで辛い想いをしてんのに、俺の欲とかそういうのを押し付けんのも違うよなぁって。どっか傲慢な気がして、言えなかった」
「そうなの?」
白翔の手に触れて、彼の顔を覗き込む。いつも強気な眉が下がり、彼は僅かに泣きそうな表情で頷いた。
「私。白翔が欲しいよ?」
言いながら、泣き笑いのような笑みを浮かべると、彼も赤い顔のまま口角を上げて微笑んだ。
「俺も。深緋が欲しい……もうずっと前から」
「私。人間になれたんだよ?」
「あ、うん」
「もういきなり十歳、歳を取ることもないし、白翔の血を飲まなくても平気になった」
「……うん」
「紫月さんのお陰で、儀式は成功したの。だから、もう。処女を守る必要もなくなった。意味、わかるでしょ?」
言いながら、唇が震えた。だから私を愛して、と。そう続けたいのだが、直接的な言葉を出すのはあまりにも恥ずかしい。
「いや、ごめん」と言いながら白翔が両手で顔を覆った。俯きがちに大きく息を吐き出し、耳まで真っ赤に染めている。
「本当言うとさ。俺もどう切り出していいかわからなくて……深緋が家族を亡くしたことで辛い想いをしてんのに、俺の欲とかそういうのを押し付けんのも違うよなぁって。どっか傲慢な気がして、言えなかった」
「そうなの?」
白翔の手に触れて、彼の顔を覗き込む。いつも強気な眉が下がり、彼は僅かに泣きそうな表情で頷いた。
「私。白翔が欲しいよ?」
言いながら、泣き笑いのような笑みを浮かべると、彼も赤い顔のまま口角を上げて微笑んだ。
「俺も。深緋が欲しい……もうずっと前から」



