岡本大貴の話を聞きながら、密かに冷やっとする。そういうことか、と。妙に納得していた。深緋は動揺をつゆほども見せず、首を傾げた。
「岡本先生のお姉さんって。何歳の方ですか?」
「今は確か、二十八、だったかな?」
ということは、彼女が高校生でいたのは十年以上前だ。その頃は確か、北海道に住んでいて八回目の女子高生をしていた。
「夏休み前にさ、母親の祝いで実家に帰ることがあってな、俺、北海道出身で。そのとき家族で集まってちょっとした話になってさ」
「……はぁ」
「学年でだれが一番可愛かったとかそういうの。そこでアサヒナミアカの名前が姉貴の口から飛び出したもんだから、正直、えってなって」
「そう、だったんですか。私と同じ……名前ですね?」
「だよなぁ。やっぱ単なる同姓同名、だよな? にしても、珍しいからさ〜」
「お姉さん、その人の写真とかは……?」
「ああ。一応気になって聞いてみたんだけど、一枚も写ってないって。卒アルとか、各行事ごとの体育大会、文化祭、修学旅行、もろもろ? 本当に存在していたのか疑わしいほど、写真に関しては全く写ってないってさ。それも不思議だよなぁ〜」
最後の方は岡本大貴の独り言のようだったが、深緋は確信を持って、自分だと思っていた。
「岡本先生のお姉さんって。何歳の方ですか?」
「今は確か、二十八、だったかな?」
ということは、彼女が高校生でいたのは十年以上前だ。その頃は確か、北海道に住んでいて八回目の女子高生をしていた。
「夏休み前にさ、母親の祝いで実家に帰ることがあってな、俺、北海道出身で。そのとき家族で集まってちょっとした話になってさ」
「……はぁ」
「学年でだれが一番可愛かったとかそういうの。そこでアサヒナミアカの名前が姉貴の口から飛び出したもんだから、正直、えってなって」
「そう、だったんですか。私と同じ……名前ですね?」
「だよなぁ。やっぱ単なる同姓同名、だよな? にしても、珍しいからさ〜」
「お姉さん、その人の写真とかは……?」
「ああ。一応気になって聞いてみたんだけど、一枚も写ってないって。卒アルとか、各行事ごとの体育大会、文化祭、修学旅行、もろもろ? 本当に存在していたのか疑わしいほど、写真に関しては全く写ってないってさ。それも不思議だよなぁ〜」
最後の方は岡本大貴の独り言のようだったが、深緋は確信を持って、自分だと思っていた。



