正直、白翔に依存しているという自覚は大いにあった。しかし、深緋を取り巻く環境や事情を全て把握しているのは白翔だけだ。今はできるだけ一緒にいたいと思っていた。
一人きりであの家にいると、どうしても祖母やスグルくんの存在を思い出してしまう。悲しみはまだまだ癒えそうにない。
無言で部員たちの練習風景を眺めながらも、岡本大貴は一向に立ち去らなかった。深緋に個人的な話があるのに、どう切り出せばいいのか分からない、彼からそんな空気を感じ取った。仕方なくこちらから切り出すことにした。
「先生、私になにか聞きたいことがあるんですよね?」
岡本大貴がわかりやすく、肩をびくつかせる。目を見張り、挙動不審に「なんのことだ?」と言って慌てている。
「白翔から聞いてます。私が前に通っていた高校とか出身中学を気にするのはなぜですか?」
「……え。あぁ〜……」
彼は頭に手をやり、参ったなぁと独りごちる。
「いや。単なる同姓同名だということで、納得しようとも思ったんだけどなぁ。どうにも腑に落ちなくて」
「何がですか?」
岡本大貴は恥ずかしそうにため息を吐き、深緋の隣りに腰を下ろした。
「馬鹿げた話だって笑うかもしれないけど。俺の五個上の姉貴とさ。朝比奈が同級生だったんじゃないかって……姉貴の話を聞いて、つい思ってしまったんだ」
一人きりであの家にいると、どうしても祖母やスグルくんの存在を思い出してしまう。悲しみはまだまだ癒えそうにない。
無言で部員たちの練習風景を眺めながらも、岡本大貴は一向に立ち去らなかった。深緋に個人的な話があるのに、どう切り出せばいいのか分からない、彼からそんな空気を感じ取った。仕方なくこちらから切り出すことにした。
「先生、私になにか聞きたいことがあるんですよね?」
岡本大貴がわかりやすく、肩をびくつかせる。目を見張り、挙動不審に「なんのことだ?」と言って慌てている。
「白翔から聞いてます。私が前に通っていた高校とか出身中学を気にするのはなぜですか?」
「……え。あぁ〜……」
彼は頭に手をやり、参ったなぁと独りごちる。
「いや。単なる同姓同名だということで、納得しようとも思ったんだけどなぁ。どうにも腑に落ちなくて」
「何がですか?」
岡本大貴は恥ずかしそうにため息を吐き、深緋の隣りに腰を下ろした。
「馬鹿げた話だって笑うかもしれないけど。俺の五個上の姉貴とさ。朝比奈が同級生だったんじゃないかって……姉貴の話を聞いて、つい思ってしまったんだ」



