「申し訳ないが、我は会っていないゆえ、わからない。半世紀も前のこととなれば、それは先代の所業になる。すまなかったな」
「え……」
会ってない? 先代ということは、その頃はまだカムイさんが村長では無かったということだろうか。
顔つきから深緋の疑問を察し、カムイさんが補足した。
「我はその頃の村長ではない。ミアカの両親を迎え入れたのは先代のカムイである……サトだ」
先代の……カムイ? サト?
「あの。先代のカムイというのは。カムイさんのお身内かだれかで?」
「いいや」
「……ええと。カムイさんのお名前って。カムイ シヅキさん、ですよね?」
「カムイは名ではない。我の称号だ」
「でも。称号で言うのなら、村長、ですよね?」
「村長で、カムイだ」
よく意味が分からない。首を傾げてポカンとすると、そばでクスクスとミハネさんとユンナさんが笑った。
「あのね、ミアカさん。神様の神に威厳の威と書いて“神威”。紫月様は唯一この村で、山神様の力をお借りできる存在なんですよ?」
「……なるほど」
それじゃあイタコとか霊能力者とか、そういう能力を秘めた存在ということだ。思えば儀式を行う彼女は、どこか神懸かっていた。
「え……」
会ってない? 先代ということは、その頃はまだカムイさんが村長では無かったということだろうか。
顔つきから深緋の疑問を察し、カムイさんが補足した。
「我はその頃の村長ではない。ミアカの両親を迎え入れたのは先代のカムイである……サトだ」
先代の……カムイ? サト?
「あの。先代のカムイというのは。カムイさんのお身内かだれかで?」
「いいや」
「……ええと。カムイさんのお名前って。カムイ シヅキさん、ですよね?」
「カムイは名ではない。我の称号だ」
「でも。称号で言うのなら、村長、ですよね?」
「村長で、カムイだ」
よく意味が分からない。首を傾げてポカンとすると、そばでクスクスとミハネさんとユンナさんが笑った。
「あのね、ミアカさん。神様の神に威厳の威と書いて“神威”。紫月様は唯一この村で、山神様の力をお借りできる存在なんですよ?」
「……なるほど」
それじゃあイタコとか霊能力者とか、そういう能力を秘めた存在ということだ。思えば儀式を行う彼女は、どこか神懸かっていた。



