「ごめんなさい。母の写真はこの一枚しか持っていないので、言えませんでした」
「構わぬ。写真の裏ということだから、ペンで文字自体を塗り潰して貰えるのなら、何ら問題はない」
安堵から、ホッと息を吐いた。
「……そうですか。分かりました」
カムイさんは挙げた右手を下ろし、浅く頷いた。
「それから。昨夜のドラキュラが盗んだ本のことだがな」
「……はい」
「ドラキュラに関することが幾つか載ってあるもので、我が覚えている範囲で伝えておく」
深緋はバックの中から慌ててメモ帳を出し、書き留める準備をした。ただ聞いただけでは忘れてしまうからだ。話からドラキュラについてを箇条書きにした。
・人間の血と純血が混ざれば寿命が縮む。
・五感について異能を持つ者が稀に現れる。
・純血を摂取するたび作用が強くなる。満月の夜なら尚更である。
・又、その都度老いが遠退き、やがては不老と化すが短命に変わりなし。
・ドラキュラの強みは自らの死期を感知できる所である。
・ドラキュラは、死後一時間以内の血液が毒となる。大抵匂いで気付く。
「我からの話は以上だ」
そう言って彼女が立ち上がろうとするので、「待ってください」と慌てて声を掛けた。
「構わぬ。写真の裏ということだから、ペンで文字自体を塗り潰して貰えるのなら、何ら問題はない」
安堵から、ホッと息を吐いた。
「……そうですか。分かりました」
カムイさんは挙げた右手を下ろし、浅く頷いた。
「それから。昨夜のドラキュラが盗んだ本のことだがな」
「……はい」
「ドラキュラに関することが幾つか載ってあるもので、我が覚えている範囲で伝えておく」
深緋はバックの中から慌ててメモ帳を出し、書き留める準備をした。ただ聞いただけでは忘れてしまうからだ。話からドラキュラについてを箇条書きにした。
・人間の血と純血が混ざれば寿命が縮む。
・五感について異能を持つ者が稀に現れる。
・純血を摂取するたび作用が強くなる。満月の夜なら尚更である。
・又、その都度老いが遠退き、やがては不老と化すが短命に変わりなし。
・ドラキュラの強みは自らの死期を感知できる所である。
・ドラキュラは、死後一時間以内の血液が毒となる。大抵匂いで気付く。
「我からの話は以上だ」
そう言って彼女が立ち上がろうとするので、「待ってください」と慌てて声を掛けた。



