部屋の様子を見て、瞬時に言葉をなくした。入ってすぐの場所に立ち尽くし、白翔と二人で暫し呆然とする。
ローテーブルの上に、血を流した女性がひとり横たわっていた。女性の体とテーブルの上、ソファーや壁の至る所に点々とした血の跡がある。まるで血飛沫が舞ったかのような。
織田の姿はどこにもない。
誰も動けない状況の中、真っ先に足を出し、カムイさんが女性のそばに腰を落とした。首元に指を当て、暗い表情でため息を吐く。
「だめだ。既に事切れておる。ドラキュラの仕業に違いないが……此奴にも問題があったようだな」
問題が……? どういう意味だろう?
カムイさんは亡くなった女性に目を落とし、チ、と舌打ちをついた。白いこめかみに青筋が浮き、静かに憤っている。
「ヤヒロが此処にいるということはヨスガも一緒だったはずだ。此奴らの動向を知っていた者はいるか?」
いつの間にか戸口に十数人の女性が寄り集まっていて、その中から「ひっ」と畏怖の声が上がる。おずおずと挙手をし、三十代ぐらいの女性が一人、前に出た。
「……あのっ、紫月様」
怯える女性を見据え、カムイさんが嘆息する。
「おまえは今回の件には関わって無いのだな?」
「は、はい。ふ、二人には誘われましたが、いけないと止めて……それでも聞かなくて。断じて、私は。この件とは無関係ですっ」
ローテーブルの上に、血を流した女性がひとり横たわっていた。女性の体とテーブルの上、ソファーや壁の至る所に点々とした血の跡がある。まるで血飛沫が舞ったかのような。
織田の姿はどこにもない。
誰も動けない状況の中、真っ先に足を出し、カムイさんが女性のそばに腰を落とした。首元に指を当て、暗い表情でため息を吐く。
「だめだ。既に事切れておる。ドラキュラの仕業に違いないが……此奴にも問題があったようだな」
問題が……? どういう意味だろう?
カムイさんは亡くなった女性に目を落とし、チ、と舌打ちをついた。白いこめかみに青筋が浮き、静かに憤っている。
「ヤヒロが此処にいるということはヨスガも一緒だったはずだ。此奴らの動向を知っていた者はいるか?」
いつの間にか戸口に十数人の女性が寄り集まっていて、その中から「ひっ」と畏怖の声が上がる。おずおずと挙手をし、三十代ぐらいの女性が一人、前に出た。
「……あのっ、紫月様」
怯える女性を見据え、カムイさんが嘆息する。
「おまえは今回の件には関わって無いのだな?」
「は、はい。ふ、二人には誘われましたが、いけないと止めて……それでも聞かなくて。断じて、私は。この件とは無関係ですっ」



