細長いガラス容器に溜まった深紅の血液。ラベルに“ドラキュラ”と書いて容器に貼り付けた。ドラキュラの血がようやく手に入った。
儀式まで残り三時間を切ったところで、安堵から大きな息を吐く。
「織田さん、ありがとうございます」
一応の礼を述べると、織田は「んー」と生返事をしてソファーに寝転がった。
儀式に必要なものが揃ったので、白翔と織田に断りを入れて一度部屋を出る。
廊下ですみません、と声を掛けると応接室に案内してくれた女性が隣りの部屋から顔を出した。月桂樹の葉と二種類の血液を提出して、また部屋に戻った。
午後十時を過ぎた頃、急に織田の体調が悪くなった。ぶるぶると体を震わせて、「何か調子が悪い」と訴える。
深緋と白翔はちょうどテレビを観ていて反応が遅れる。彼の変化にキョトンとし、少しの間を置いてから慌てた。
「もしかして、風邪? インフルエンザとか?」
「どうだろう、わかんない」
織田はソファーでぐったりとし、真っ青な顔で口に手を当てている。大層気分が悪そうに見えた。
「織田さん、熱ありますか?」
不意を突かれた経験から、あまり近付きたくはないが。手の届く範囲まで寄って声を掛ける。織田は緩慢な動作で首を横に振る。
失礼しますね、と断りを入れてからおでこに触ると、熱いどころかヒヤリとした。冷たさにビクッと指先が震えた。
なにこれ……。
儀式まで残り三時間を切ったところで、安堵から大きな息を吐く。
「織田さん、ありがとうございます」
一応の礼を述べると、織田は「んー」と生返事をしてソファーに寝転がった。
儀式に必要なものが揃ったので、白翔と織田に断りを入れて一度部屋を出る。
廊下ですみません、と声を掛けると応接室に案内してくれた女性が隣りの部屋から顔を出した。月桂樹の葉と二種類の血液を提出して、また部屋に戻った。
午後十時を過ぎた頃、急に織田の体調が悪くなった。ぶるぶると体を震わせて、「何か調子が悪い」と訴える。
深緋と白翔はちょうどテレビを観ていて反応が遅れる。彼の変化にキョトンとし、少しの間を置いてから慌てた。
「もしかして、風邪? インフルエンザとか?」
「どうだろう、わかんない」
織田はソファーでぐったりとし、真っ青な顔で口に手を当てている。大層気分が悪そうに見えた。
「織田さん、熱ありますか?」
不意を突かれた経験から、あまり近付きたくはないが。手の届く範囲まで寄って声を掛ける。織田は緩慢な動作で首を横に振る。
失礼しますね、と断りを入れてからおでこに触ると、熱いどころかヒヤリとした。冷たさにビクッと指先が震えた。
なにこれ……。



