吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)

「では何日も血を吸えなければその度に十年老けるということですか?」
「左様」
「体が百歳を超えれば、さすがに死にますよね?」
「……そうなるな」
「ちなみに、貴女の上限姿とやらは何歳ですか?」
「それに答える義務はない」

 淡々と受け答えをするカムイさんを見て、深緋は二度目に会った彼女を思い出していた。やはり上限姿が若すぎることを気にしているのだ。

「それじゃあ貴女方が持つ不老を手に入れるにはどうすればいいですか? 貴女方吸血鬼の血を純血。人間からドラキュラ化した僕の血を混血とするなら……僕の体に純血を増やせば不老が手に入るでしょうか?」
「ふむ……それは難問だな」
「そうなんですか?」
「たとえそのような行いで不老が手に入ったところで寿命は縮まるばかり。短命には変わりない。不老という条件を満たすまえに寿命が訪れるやもしれん」
「……ドラキュラの僕が純血を増やしても、寿命は縮むのですか?」
「そうだ。わかっているだろう? 純血を増やせばそれに比例して死期を早める。おまえは既に自分の死期を知っている(・・・・・・・・・・・)はずだ、違うか?」

 そこで織田はぐっと口籠った。なにか心当たりがあるのか、顔色が変わっている。

 深緋は織田を見やり、唖然としていた。ドラキュラが自分の死期すらもわかるということに、心底驚いていた。