帰路は交通費を浮かすため、五時間ほど掛けて電車だけで帰った。白翔はいつまでもメソメソする深緋の頭を撫でて、何も言わずに慰めてくれた。
最寄り駅へ着いたときにはもう夕方で、深緋の気持ちも幾分か落ち着いていた。
「ねぇ、白翔」
駅からの帰り道、ようやく話し掛けることができた。
繋いだ手がピクッと反応し、白翔が「うん?」と言って深緋の顔を覗き込む。
「私、この先もずっと……白翔といていいんだよね?」
吸血相手としての今までは、一緒にいるのが当たり前だと思っていたけれど。いざ人間になってしまえば、離れてしまう未来もあるんじゃないか、そう危惧していた。
問いに対して白翔は足を止め、ふわりと笑う。「いいに決まってるだろ」と。
「俺が深緋の家族になるよ。深緋のそばにいて、おまえから離れないし、泣かせない。リリーさんにもそう約束しただろ? だからこれからは二人で色んなことを乗り越えていこう」
「……うんっ」
プロポーズにも似た言葉に、ただただ胸を熱くした。
リリーさんとの別れがどんなに辛くても、私は前に進んで行くしかないんだ。リリーさんだけじゃなく……お母さんの想いも汲んで、ちゃんと願いを叶える。白翔と家族になるために。
恋人繋ぎにした手をきゅっと握ると、彼もそれに応えるように握り返してくれる。それだけで大丈夫、と思えてくる。
最寄り駅へ着いたときにはもう夕方で、深緋の気持ちも幾分か落ち着いていた。
「ねぇ、白翔」
駅からの帰り道、ようやく話し掛けることができた。
繋いだ手がピクッと反応し、白翔が「うん?」と言って深緋の顔を覗き込む。
「私、この先もずっと……白翔といていいんだよね?」
吸血相手としての今までは、一緒にいるのが当たり前だと思っていたけれど。いざ人間になってしまえば、離れてしまう未来もあるんじゃないか、そう危惧していた。
問いに対して白翔は足を止め、ふわりと笑う。「いいに決まってるだろ」と。
「俺が深緋の家族になるよ。深緋のそばにいて、おまえから離れないし、泣かせない。リリーさんにもそう約束しただろ? だからこれからは二人で色んなことを乗り越えていこう」
「……うんっ」
プロポーズにも似た言葉に、ただただ胸を熱くした。
リリーさんとの別れがどんなに辛くても、私は前に進んで行くしかないんだ。リリーさんだけじゃなく……お母さんの想いも汲んで、ちゃんと願いを叶える。白翔と家族になるために。
恋人繋ぎにした手をきゅっと握ると、彼もそれに応えるように握り返してくれる。それだけで大丈夫、と思えてくる。



