「ねぇ、リリーさん」
「うん?」
「今日だったよね? 酒屋のお兄さんが来るの」
え、と目を瞬き、祖母は壁にかけたカレンダーを凝視した。
「ああ、そういや水曜だねぇ。そうか、今日は酒屋のにーちゃんから貰うつもりなんだね?」
「そっ」
毎日、二十四時間以内に決まって男から吸血しなければいけないので、それなりに対象者を決めて吸血している。
週に一度、お酒を配達してくれるお兄さんだったり、隣りに住む大学生だったり、学校の教師だったり。
ときどき家政夫のスグルくんから血を貰うこともあるのだが、そうすると祖母が果てしなく怒る。彼は彼女に飼われているから、それも仕方のないことだ。
とにかく深緋はコンスタンスかつ、ローテーションをしてその日の吸血相手を決めているのだが、近頃になってその対象者の数が少なすぎるのではないか、と不安を覚えるようになった。誰にも怪しまれず、スマートに補給するなら、もっと数を増やすべきだ。
そしてこれが当面の課題に違いないので、今朝見た『電車の君』に関する調査と並行して行おうと考えていた。
上手くいけばあの男からも血を戴けるかもしれない。
「うん?」
「今日だったよね? 酒屋のお兄さんが来るの」
え、と目を瞬き、祖母は壁にかけたカレンダーを凝視した。
「ああ、そういや水曜だねぇ。そうか、今日は酒屋のにーちゃんから貰うつもりなんだね?」
「そっ」
毎日、二十四時間以内に決まって男から吸血しなければいけないので、それなりに対象者を決めて吸血している。
週に一度、お酒を配達してくれるお兄さんだったり、隣りに住む大学生だったり、学校の教師だったり。
ときどき家政夫のスグルくんから血を貰うこともあるのだが、そうすると祖母が果てしなく怒る。彼は彼女に飼われているから、それも仕方のないことだ。
とにかく深緋はコンスタンスかつ、ローテーションをしてその日の吸血相手を決めているのだが、近頃になってその対象者の数が少なすぎるのではないか、と不安を覚えるようになった。誰にも怪しまれず、スマートに補給するなら、もっと数を増やすべきだ。
そしてこれが当面の課題に違いないので、今朝見た『電車の君』に関する調査と並行して行おうと考えていた。
上手くいけばあの男からも血を戴けるかもしれない。



