質問が予想外だったせいか、スグルくんは目を瞬き頬を赤く染めた。食器同士がぶつかり、ガチャンと音が鳴る。
初めて見る慌てように、深緋はまじまじと彼を見てしまう。祖母と彼が既に恋仲だと聞いていたので、その馴れ初めを聞きたくなったのだ。
「な、なに、急に?」
「うーん……なんとなく気になったから。ねぇ、どっち?」
スグルくんは蛇口を閉め、観念したように深緋の向かいに腰を下ろした。
「どっちがって言われると曖昧だけど……先に好きになったのは、僕だよ」
「えっ、そうなんだ?」
「うん。ほぼ一目惚れ」
「へぇ〜」
そう言えばリリーさん、いきなりスグルくんのこと連れてきて言ったもんなぁ。「今日からうちで面倒みることになったから」って。
また水を飲みながら、深緋は五年ほど前のことに思いを巡らせた。
「そもそもなんでスグルくんはリリーさんに拾われることになったの?」
今まで気にも留めなかったのが不思議なぐらいで、気付いたときにはそう尋ねていた。スグルくんは眉を下げ、いつもの笑みでふわっと笑う。
「やっぱりそれ聞いちゃう?」
「うん。嫌じゃなければ教えて?」
「そうだねぇ」
スグルくんは俯きがちに目を伏せ、どこか悲しそうに眉を下げた。感傷の色が見て取れる。
「僕ね、元々家出少年だったんだよ」
「え、家出?」
初めて見る慌てように、深緋はまじまじと彼を見てしまう。祖母と彼が既に恋仲だと聞いていたので、その馴れ初めを聞きたくなったのだ。
「な、なに、急に?」
「うーん……なんとなく気になったから。ねぇ、どっち?」
スグルくんは蛇口を閉め、観念したように深緋の向かいに腰を下ろした。
「どっちがって言われると曖昧だけど……先に好きになったのは、僕だよ」
「えっ、そうなんだ?」
「うん。ほぼ一目惚れ」
「へぇ〜」
そう言えばリリーさん、いきなりスグルくんのこと連れてきて言ったもんなぁ。「今日からうちで面倒みることになったから」って。
また水を飲みながら、深緋は五年ほど前のことに思いを巡らせた。
「そもそもなんでスグルくんはリリーさんに拾われることになったの?」
今まで気にも留めなかったのが不思議なぐらいで、気付いたときにはそう尋ねていた。スグルくんは眉を下げ、いつもの笑みでふわっと笑う。
「やっぱりそれ聞いちゃう?」
「うん。嫌じゃなければ教えて?」
「そうだねぇ」
スグルくんは俯きがちに目を伏せ、どこか悲しそうに眉を下げた。感傷の色が見て取れる。
「僕ね、元々家出少年だったんだよ」
「え、家出?」



