吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)

「まぁ、なんとなく察しはつくけどね。メリットがあるぶん、デメリットは必ずしもある。もしかしたら言い難いことかもしれないけど、言ってみれば俺は不可抗力でこうなったわけだし。深緋ちゃんを責めたりしないよ?」

 織田の笑みを見ていると、どうしようもなく不安になる。なにより物分かりが良すぎる。都合良く、自分に取り入ろうとしている気がして怖くなる。深緋はどうして、と率直に思ったことを尋ねた。

「どうして、そんなに友好的なんですか?」

「え」と呟くと、織田は首を傾げ、当たり前のような表情(かお)をする。

「だって仲間じゃない、俺たち」
「仲間?」
「そう。吸血鬼仲間」

 そう言われてもピンとこない。そもそも女吸血鬼(同族)ではないので、仲間という意識が深緋にはない。

 蒼い顔で震える深緋を心配し、白翔がキュッと深緋の手を握った。

「ドラキュラのデメリットは寿命が極端に減ることらしい。俺は深緋からそう聞いた」
「……へぇ。極端ってどのぐらい?」
「だいたい半分ぐらい、らしいっす」

 そうなんだ、と数回頷き、「それだけ?」と返ってくる。深緋は唖然となった。

「それだけって、寿命が半分も無くなったんですよ? 織田さんの場合なら、余命あと四十年も無いんじゃ……」
「別に構わないよ。特別長生きしたいとは思ってないから」
「どうして……」