「その凶器についた血を舐めたことで俺はドラキュラになった。ただ、見た感じ十代のJKだから……俺らしくないって言ったらそうなんだけど」
そこで織田は面白くなさそうに嘆息した。どこか不服そうで納得がいかない様子だ。
知らず、歯が震えた。まるでこちらの内情を全て見透かしたような口ぶりに、恐怖がとめどなく押し寄せる。織田に対してなにか言葉を発するのが怖くなる。
キュッと唇を噛んだまま、深緋は沈黙を守っていた。そんな深緋を見ていられず、白翔が「あの」と声を上げた。
「……さっき。明確な答えをもらえたからって言ったけど。あれはどういう意味ですか?」
「どういう意味って、そのまんま。俺を尾けてるとき、深緋ちゃんがキミに説明してたでしょ? あれを聞いてなるほどなって思ったの」
「は、はぁ!?」
白翔が大袈裟に顔をしかめた。口をあんぐりと開けて、「な」と言ったきり言葉が出てこないようだ。それもそのはず。織田を尾行しているとき、少なくとも五メートルは距離を取っていた。深緋の声も隣りに聞こえるかどうかの大きさだった。
深緋は目を丸くし、言葉に詰まった。少し開いた唇からは吐息が漏れるだけ。
白翔と深緋の反応を交互に見比べて、織田が「あれ?」と首を傾げた。ここで初めて彼の動揺が窺えた。
「え、深緋ちゃんはないの? 聴覚とか視覚のクローズアップ」
「え」
そこで織田は面白くなさそうに嘆息した。どこか不服そうで納得がいかない様子だ。
知らず、歯が震えた。まるでこちらの内情を全て見透かしたような口ぶりに、恐怖がとめどなく押し寄せる。織田に対してなにか言葉を発するのが怖くなる。
キュッと唇を噛んだまま、深緋は沈黙を守っていた。そんな深緋を見ていられず、白翔が「あの」と声を上げた。
「……さっき。明確な答えをもらえたからって言ったけど。あれはどういう意味ですか?」
「どういう意味って、そのまんま。俺を尾けてるとき、深緋ちゃんがキミに説明してたでしょ? あれを聞いてなるほどなって思ったの」
「は、はぁ!?」
白翔が大袈裟に顔をしかめた。口をあんぐりと開けて、「な」と言ったきり言葉が出てこないようだ。それもそのはず。織田を尾行しているとき、少なくとも五メートルは距離を取っていた。深緋の声も隣りに聞こえるかどうかの大きさだった。
深緋は目を丸くし、言葉に詰まった。少し開いた唇からは吐息が漏れるだけ。
白翔と深緋の反応を交互に見比べて、織田が「あれ?」と首を傾げた。ここで初めて彼の動揺が窺えた。
「え、深緋ちゃんはないの? 聴覚とか視覚のクローズアップ」
「え」



