突然のことに、意表を突かれる白翔だが、うん、とぎこちなく頷いた。駅を出てからも沈黙を守り、深緋の説明を待っている。
深緋は用心深く歩き、織田から視線を絶やさずに口を開いた。
「あの男はね……実はドラキュラかもしれないの」
「っえ。なんで急にそんな……感覚とかでわかったってこと?」
「ううん。一ヶ月以上前に会ったことがあるの。吸血の相手にしようと考えて接触して……。でも、あの男は普通じゃなかった。吸血しようと間合いに入ったとき、アイスピックで背中を刺されたの。で、その凶器をあいつは舐めた」
普通じゃないと言うだけで、殺人鬼だという言葉は敢えて飲み込んだ。それを言うことで白翔が心配し、尾行を中断すると思ったからだ。
血を舐められた経緯を端的に告げると、白翔は言葉に詰まり、眉間にシワを寄せた。
「……い、色々と、突っ込みたいことはあるけど。要は血を舐めたからドラキュラになってるってこと?」
チラと白翔を見上げ、顎を引く。
「わざわざ嫌な思いをして作らなくてもいいって言うなら……あの男と知り合って、交渉して。血を分けてもらった方がいいでしょ?」
白翔は不安そうな顔つきで唇を噛んでいた。きっと言いたいことは山ほどあるのだろうが、今は尾行に集中しなければいけない、そんなふうに我慢しているのが見て取れた。
深緋は用心深く歩き、織田から視線を絶やさずに口を開いた。
「あの男はね……実はドラキュラかもしれないの」
「っえ。なんで急にそんな……感覚とかでわかったってこと?」
「ううん。一ヶ月以上前に会ったことがあるの。吸血の相手にしようと考えて接触して……。でも、あの男は普通じゃなかった。吸血しようと間合いに入ったとき、アイスピックで背中を刺されたの。で、その凶器をあいつは舐めた」
普通じゃないと言うだけで、殺人鬼だという言葉は敢えて飲み込んだ。それを言うことで白翔が心配し、尾行を中断すると思ったからだ。
血を舐められた経緯を端的に告げると、白翔は言葉に詰まり、眉間にシワを寄せた。
「……い、色々と、突っ込みたいことはあるけど。要は血を舐めたからドラキュラになってるってこと?」
チラと白翔を見上げ、顎を引く。
「わざわざ嫌な思いをして作らなくてもいいって言うなら……あの男と知り合って、交渉して。血を分けてもらった方がいいでしょ?」
白翔は不安そうな顔つきで唇を噛んでいた。きっと言いたいことは山ほどあるのだろうが、今は尾行に集中しなければいけない、そんなふうに我慢しているのが見て取れた。



