「正直言うとさ。合宿に行けなくて、かえって良かったなって思うんだ」
白翔が呟くように言い、「なんで?」と首を傾げた。
「予定通り合宿に参加してたら……深緋がまたひとりで思い悩んでたんだろーなって思うから。俺だけ除け者にならなくて良かったなって」
「ふふっ、なにそれ」
クスクスと肩を揺らすと、白翔が拗ねたように口を尖らせた。
「だっておまえ、言わねーじゃん。いつもひとりで問題抱えこんでダンマリでさ。これからは俺も隣りにいるんだから、いつでも頼れよな?」
「うんうん、わかったから」
確かに、と思う。白翔が言う通り、深緋はこれまで周りに言えない悩みを抱えてばかりだった。今回の不審な手紙についても、ドラキュラ生成についても、進んで話そうという気にはならなかった。だからこそ、白翔の気持ちが嬉しい。
「ありがとうね」と口にすると、白翔が照れたように相槌を打った。
「私もひとつだけ。本当に良かったなって思うことがあるよ」
「……なに?」
「恋をしたのが……白翔で良かった」
言いながら彼を見上げると、白翔は頬を赤く染めて俯いた。「うん」と頷き、少しだけ洟を啜っていた。
白翔が呟くように言い、「なんで?」と首を傾げた。
「予定通り合宿に参加してたら……深緋がまたひとりで思い悩んでたんだろーなって思うから。俺だけ除け者にならなくて良かったなって」
「ふふっ、なにそれ」
クスクスと肩を揺らすと、白翔が拗ねたように口を尖らせた。
「だっておまえ、言わねーじゃん。いつもひとりで問題抱えこんでダンマリでさ。これからは俺も隣りにいるんだから、いつでも頼れよな?」
「うんうん、わかったから」
確かに、と思う。白翔が言う通り、深緋はこれまで周りに言えない悩みを抱えてばかりだった。今回の不審な手紙についても、ドラキュラ生成についても、進んで話そうという気にはならなかった。だからこそ、白翔の気持ちが嬉しい。
「ありがとうね」と口にすると、白翔が照れたように相槌を打った。
「私もひとつだけ。本当に良かったなって思うことがあるよ」
「……なに?」
「恋をしたのが……白翔で良かった」
言いながら彼を見上げると、白翔は頬を赤く染めて俯いた。「うん」と頷き、少しだけ洟を啜っていた。



