「あ、そういえば昨日なんだけど。白翔、家族に黙って外泊しちゃったよね? 連絡はした?」
さっきの病院では合宿をキャンセルする電話しか掛けていないんじゃないかと思い出し、話題を変えた。
「うん。充電ないから電話はしてないけど、一応ラインだけは送っといた」
白翔はこちらの心配に反して、からりと笑う。
正直、焦った。村長のカムイさんから聞いたドラキュラ生成の話を、白翔にすべきかどうか。今だに決めかねていた。
眉間をしかめながら黙っていると、ふと隣りから熱視線を感じて顔を上げる。白翔がまじまじと自分を見つめ、嬉しそうにニヤついていた。正直、視線が暑苦しい。
「なによ?」
深緋の冷ややかな態度にも慣れたもので、彼は「いや」と言っておどける。
「二十七歳の深緋も、ようやく見慣れてきたなぁって」
「はい?」
「最初姿が変わったときはびっくりしたし、すげぇドキドキしたけど。やっぱり深緋の魅力そのものは変わんないなーって。女吸血鬼ってみんなそうなの?」
「……うーん、そうだね。男の人を誘う能力っていうか、フェロモンみたいなものが生まれつき備わってるから。雄の本能を掻き立てるような甘い匂いがするんだよ?」
ふぅん、と呟き、白翔が目線を宙に上げる。
さっきの病院では合宿をキャンセルする電話しか掛けていないんじゃないかと思い出し、話題を変えた。
「うん。充電ないから電話はしてないけど、一応ラインだけは送っといた」
白翔はこちらの心配に反して、からりと笑う。
正直、焦った。村長のカムイさんから聞いたドラキュラ生成の話を、白翔にすべきかどうか。今だに決めかねていた。
眉間をしかめながら黙っていると、ふと隣りから熱視線を感じて顔を上げる。白翔がまじまじと自分を見つめ、嬉しそうにニヤついていた。正直、視線が暑苦しい。
「なによ?」
深緋の冷ややかな態度にも慣れたもので、彼は「いや」と言っておどける。
「二十七歳の深緋も、ようやく見慣れてきたなぁって」
「はい?」
「最初姿が変わったときはびっくりしたし、すげぇドキドキしたけど。やっぱり深緋の魅力そのものは変わんないなーって。女吸血鬼ってみんなそうなの?」
「……うーん、そうだね。男の人を誘う能力っていうか、フェロモンみたいなものが生まれつき備わってるから。雄の本能を掻き立てるような甘い匂いがするんだよ?」
ふぅん、と呟き、白翔が目線を宙に上げる。



