吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)

「すまないな、ミアカ。どうやらうちの女共が悪さをしたようだ。後できっちりと灸を据えておく。今しがた指示を出したからすぐにドクターヘリを手配させよう」
「ドクター……ヘリ?」
「ああ。山の麓にある病院に、この村について明るい医師がいるからな。それに詳しい事情を話しておこう。ちと時間はかかるが、輸血をすれば意識は戻る。大丈夫だ、死ぬことはない」
「ほ、本当ですか??」

 唇を震わせて上座を見やると、カムイさんが確信を持った目つきで頷いた。ほう、と息をつき、深緋は手の甲で涙を拭った。

 両手で白翔の頭を持ち上げた。優しく、痛くないように自らの膝で白翔を寝かせる。

「それじゃあ。本題に入るとしよう」

 白翔の髪を梳きながら撫でていると、カムイさんの冷静な声が届いた。

「時間は充分にある。ヘリが着くまでの間、ミアカが望む方法とやらを教えよう」

 人間になる方法。

 白翔のことが気がかりで堪らないけれど、当初の目的を果たさずには帰れない。

「はい」

 戸口の方へ移動したことで、カムイさんとの距離が空いてしまったけれど、元々静かな場所なので声はよく聞こえる。

「方法としては。ひと月に一度の満月の夜、この村で儀式を行う。それもタダでというわけにもいかぬゆえ、何かしらの対価が必要だ」
「対価……」