吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)

 女性は初めて笑みを見せた。口端を吊り上げ、ニヤリと笑っている。

「ならば願いを受けるための絶対条件を満たしているかどうか、調べを受けて貰うぞ」
「調べ……?」
「おまえが処女かどうかを調べるという意味だ」
「……へッ!?」

 頬を赤らめ、反応したのは白翔だ。口元に手を当てて「すげぇこと言うな」と独りごちている。

 処女かどうかを調べると聞いて嫌な予感がした。「あの」と前方に声を上げる。

「その調べを受けている間、彼は?」
「無論、別室で待たせれば良いが……なんだ? 離れたくないと言うのなら、好きにすれば良い。おまえの女性器を其奴(そやつ)にも見て貰うか?」

 想像して、瞬時に顔が熱くなった。隣りへ一瞥をくれると、白翔も耳まで真っ赤に染めて俯いている。

「……いえ」

 深緋は左右に首を振った。

「別室で構いません。ですが、彼には誰も近付けないで下さい。お願いします」

 床に手を付き丁寧に頭を下げると、女性は「良いだろう」と頷いた。

「おまえは合言葉を持ってやって来たからな。女たちに伝えておこう」
「はい。ありがとうございます」

 部屋を出る際、持って来たデイパックはそこで預かって貰うことにした。