指でつまんだ自分の写真、腿の上には祖母とスグルくんの写真だ。三枚とも自然体で写っていて、それらが全て隠し撮りされたものだと理解する。
私服姿で写った自分はつい最近撮られたものだ。あとの二枚も同じくそうだろう。
一体だれがこんな……?
単純に考えれば、この家の家人を調べたものだが、心当たりがまるでない。
嫌がらせの手紙と考えて真っ先に思い浮かぶのは、尾之上真理だけど。あの子ならこんなやり方はしない。
だとしたらストーカー……?
深緋の、ではない。宛名は自分だけど、祖母のストーカーではないかと考えた。これまでに何度かあったのだ。夜の仕事をする彼女に付きまとい、九回目の高校生活では、宅配業者を装って直接自宅まで押しかけられた。
「もしかして、また……?」
うんざりした面持ちでため息をつき、何気なく裏を返す。『深緋』と印字されたラベルシールが目に入った。
え、と唇から声がもれた。慌ててあとの二枚も確認すると、それぞれに『リリーさん』、『スグルくん』とシールが貼ってある。
「なにこれ」
言った瞬間、背筋がゾクッと震えた。すーっと全身の血が凍るような不気味さに鳥肌が立つ。
『リリーさん』の印字を見て、違うと気づいた。これは祖母のストーカーの仕業なんかじゃない。もしそうなら、呼称ではなく、源氏名の『リリア』と印字するはずだ。
私服姿で写った自分はつい最近撮られたものだ。あとの二枚も同じくそうだろう。
一体だれがこんな……?
単純に考えれば、この家の家人を調べたものだが、心当たりがまるでない。
嫌がらせの手紙と考えて真っ先に思い浮かぶのは、尾之上真理だけど。あの子ならこんなやり方はしない。
だとしたらストーカー……?
深緋の、ではない。宛名は自分だけど、祖母のストーカーではないかと考えた。これまでに何度かあったのだ。夜の仕事をする彼女に付きまとい、九回目の高校生活では、宅配業者を装って直接自宅まで押しかけられた。
「もしかして、また……?」
うんざりした面持ちでため息をつき、何気なく裏を返す。『深緋』と印字されたラベルシールが目に入った。
え、と唇から声がもれた。慌ててあとの二枚も確認すると、それぞれに『リリーさん』、『スグルくん』とシールが貼ってある。
「なにこれ」
言った瞬間、背筋がゾクッと震えた。すーっと全身の血が凍るような不気味さに鳥肌が立つ。
『リリーさん』の印字を見て、違うと気づいた。これは祖母のストーカーの仕業なんかじゃない。もしそうなら、呼称ではなく、源氏名の『リリア』と印字するはずだ。



