「ほんとに? 密かにアイツと付き合ったりしてない? もしそういう秘密が有るんだとしたら早めに言って。俺、別に怒らないから」
いつになく真剣な目をする白翔を見て、呆気に取られた。
どうしよう。白翔の勘違いがとんでもない方向に進んでる。
「深緋?」
自分が好きなのは白翔だけと証明したいけど、疑われていたら否定の言葉なんてなんの意味もない。
「いつから?」。代わりにそんな質問を投げた。
「え?」
当然、意味を理解できずに白翔が困惑する。
「いつから私と岡本先生のことを、そんな風に思ってたの?」
え、と虚を衝かれて白翔がたじろいだ。瞳を左右に泳がせて、若干口を尖らせる。
「その聞き方はズルイ」
「そうかな?」
「だって。好きだから不安になるんじゃん。俺、いずれは深緋が俺と同じぐらいの気持ちで好きになってくれたらって思ってたけど。やっぱり……、キツい」
繋いでいた手をスルッと解かれて、白翔に日傘を渡された。
「ごめん。今日はやっぱ、家やめとく」
先を進む彼の背中を見て、どうしようもなく愛おしい気持ちが込み上げてくる。
全く。だからお子さまなんだよね、白翔は。
きゅっと持ち手を握りしめ、深緋は日傘を畳んだ。強烈な日差しに照らされ、僅かに目が眩む。蝉の鳴き声が、このうんざりとした暑さを助長させる。
いつになく真剣な目をする白翔を見て、呆気に取られた。
どうしよう。白翔の勘違いがとんでもない方向に進んでる。
「深緋?」
自分が好きなのは白翔だけと証明したいけど、疑われていたら否定の言葉なんてなんの意味もない。
「いつから?」。代わりにそんな質問を投げた。
「え?」
当然、意味を理解できずに白翔が困惑する。
「いつから私と岡本先生のことを、そんな風に思ってたの?」
え、と虚を衝かれて白翔がたじろいだ。瞳を左右に泳がせて、若干口を尖らせる。
「その聞き方はズルイ」
「そうかな?」
「だって。好きだから不安になるんじゃん。俺、いずれは深緋が俺と同じぐらいの気持ちで好きになってくれたらって思ってたけど。やっぱり……、キツい」
繋いでいた手をスルッと解かれて、白翔に日傘を渡された。
「ごめん。今日はやっぱ、家やめとく」
先を進む彼の背中を見て、どうしようもなく愛おしい気持ちが込み上げてくる。
全く。だからお子さまなんだよね、白翔は。
きゅっと持ち手を握りしめ、深緋は日傘を畳んだ。強烈な日差しに照らされ、僅かに目が眩む。蝉の鳴き声が、このうんざりとした暑さを助長させる。



