自称魔王の端正な顔をじっくり眺めるが、確かに角は生えていない。
「…………あなた、何歳なの?」
「さあ。確か、三百歳は超えた気がする」
他人事のような口ぶりに、花音は眉根を寄せる。
涼しげな顔をつぶさに見つめる。瑞々しい肌は若々しく、切れ長の瞳は大人の魅力が詰まっており、見た目は二十代前半だろうか。
男の言葉をすべて鵜呑みにするわけにはいかないが、ひとまず事実として受け入れなければ、本題に入れない。
花音は不信感や戸惑いをため息に逃がし、話を進めることにした。
「ずいぶん長命なのね?」
「昔、妖精の祝福を授けられた。不死ではないが、不老の効果があるらしい」
深みのある青い瞳がまっすぐに見つめてくる。
残念ながら、嘘をついている様子はない。
(不老の理由はわかったけれど、まだすべてを語ってくれたわけじゃない)
先ほど、この男は言ったのだ。命を狙われていると。しかも王宮から。
それには相応の理由があるはずだ。
「魔王と言われるのだから、何か悪いことをしたんじゃないの?」
「…………あなた、何歳なの?」
「さあ。確か、三百歳は超えた気がする」
他人事のような口ぶりに、花音は眉根を寄せる。
涼しげな顔をつぶさに見つめる。瑞々しい肌は若々しく、切れ長の瞳は大人の魅力が詰まっており、見た目は二十代前半だろうか。
男の言葉をすべて鵜呑みにするわけにはいかないが、ひとまず事実として受け入れなければ、本題に入れない。
花音は不信感や戸惑いをため息に逃がし、話を進めることにした。
「ずいぶん長命なのね?」
「昔、妖精の祝福を授けられた。不死ではないが、不老の効果があるらしい」
深みのある青い瞳がまっすぐに見つめてくる。
残念ながら、嘘をついている様子はない。
(不老の理由はわかったけれど、まだすべてを語ってくれたわけじゃない)
先ほど、この男は言ったのだ。命を狙われていると。しかも王宮から。
それには相応の理由があるはずだ。
「魔王と言われるのだから、何か悪いことをしたんじゃないの?」



