「君も……って、どういうこと?」
「妖精から無条件に好かれる人のことを愛し子という。僕もそうだが、君もそうらしい」
その話が本当だとすれば、この淡い光の正体は妖精ということになる。
目を凝らすにつれて、光の輪郭が少しずつはっきりとしてきて、羽の生えた小さな妖精の姿が浮かび上がってくる。
(あ……これが妖精……? 可愛い)
手のひらサイズの妖精はくすくすと楽しげに笑いながら、花音のまわりを自由気ままに飛び回っている。頭の上に乗ったり、スカートの裾のあたりをふわふわと漂ったりと、気の向くままに動いている。
翅はガラス細工のように繊細な半透明で、体全体が淡い光を帯びていた。金髪、薄桃色、黄緑など、髪の色も目の色もそれぞれ違い、中にはラメのような粉をまとった子もいる。
「愛し子だから、いっぱい妖精が集まってくるの?」
「ああ。僕以外にこんなに懐くのは初めて見た」
妖精の一人を指先に乗せ、ヴァルラントはふと顔をしかめた。
「だがそうなると、ひとつ気がかりなことがある」
「気がかり?」
「勇者が愛し子という話は聞いたことがない。聖女や召喚士といったほうがよいのか?」
「妖精から無条件に好かれる人のことを愛し子という。僕もそうだが、君もそうらしい」
その話が本当だとすれば、この淡い光の正体は妖精ということになる。
目を凝らすにつれて、光の輪郭が少しずつはっきりとしてきて、羽の生えた小さな妖精の姿が浮かび上がってくる。
(あ……これが妖精……? 可愛い)
手のひらサイズの妖精はくすくすと楽しげに笑いながら、花音のまわりを自由気ままに飛び回っている。頭の上に乗ったり、スカートの裾のあたりをふわふわと漂ったりと、気の向くままに動いている。
翅はガラス細工のように繊細な半透明で、体全体が淡い光を帯びていた。金髪、薄桃色、黄緑など、髪の色も目の色もそれぞれ違い、中にはラメのような粉をまとった子もいる。
「愛し子だから、いっぱい妖精が集まってくるの?」
「ああ。僕以外にこんなに懐くのは初めて見た」
妖精の一人を指先に乗せ、ヴァルラントはふと顔をしかめた。
「だがそうなると、ひとつ気がかりなことがある」
「気がかり?」
「勇者が愛し子という話は聞いたことがない。聖女や召喚士といったほうがよいのか?」



