「じゃあ、遠いけどコンビニまで行こう」
「いいけど、あそこまで歩いて行く気?」
「もちのろん。歩くの嫌なら走って行く?」
「いや、なんでよ!余計しんどいじゃん。あれだったら、うち、車で来てるから乗っていく?」
「マジ?神かよ。ドライブデートできんじゃん!だったら、俺が運転してもいい?」
「運転?!まぁ……コンビニまでぐらいならいいか。てか、そもそもりょうちんって免許持ってんの?」
「ハハ、これが目に入らぬか」
俺は最新機種のiPhoneを自慢げに見せるかのように、
傷一つないグリーン免許証を見せると、
花恋は爆笑していた。
どうやら、
免許証に映る俺の顔写真が面白いのだろう。
服と背景が同色で生首が浮いているみたい、
それに免許証というか、
もはや心霊写真のように不気味だ。
写真から見る違和感や、
死んだ魚の目をした感じが、
花恋のツボにハマってしまったらしく、
俺はそそくさに財布へとしまい込んだ。
親から譲り受けた燃費の良いセダン型の車を一通り紹介してもらい、
ワクワクが止まらない。
さあ、お待ちかね。
運転席に座り、
ここからは俺の腕の見せ所。
普段から車の運転してますよって感じで、
慣れた手付きで車を操作してみせる。
きっと、
俺のカッコよく扱う運転テクニックに酔いしれて、
惚れ込んでしまうに違いない。
よし、いざ!ドライブデート出発進行。



