地面に正座するように俺の顔の近くに座っていた花恋は、
何度も私のために庇ってくれて「ありがとう」と感謝してきた。
だけど、
そんな言葉なんて、
俺の耳には届いてこない。
俺の目の前に広がる、
壮大で真っ赤な花恋の大秘宝《パンティ》に俺は今、
感動しているからだ。
『こちらこそありがとう』と心の中で感謝し、
もう少しだけ股を開いてくれたらいいのにな、
なんて変なことばかり願い、
しばらくの間、
こうして眺めていたいという欲に俺は負けてしまっていた。
願いが通じたのか、
それとも花恋の思惑なのか、
花恋の股がどんどん開いていき、
俺の視界は刺激的になっていく。
「ちょッ!!何見てんの?」
「えッ?!いや、その…………」
「最低!!!」
花恋は開いていた股を両手で覆い隠し、
もう二度と見られないよう、
卓球のスマッシュのような張り手を放つと、
俺の顔にはビッシリと赤い手形が残っていた。
お腹の次は、左頬ですか?
心もついでに痛うございます。
天国から地獄へと落とされた気分は、最悪だった。
花恋が俺を変態だと認識した目付きで、
こちらを伺っている。
これは事故であって、
故意ではない。
視線の先にあったのがたまたま大秘宝《パンティ》な訳であって、
俺に非はないのだ。
このままでは変態扱いされて終わってしまう。
挽回の機会《チャンス》を俺にくれ。
だけど、
今の俺には発言権すら貰えなさそう。
花恋はいつでも張り手ができるように、
厳戒体勢に入っている。
きっと何を言っても、
あの張り手が容赦なく飛んで来るのだろう。
隙間なく袋閉じされた股から伝わってくる、
断固なる拒絶反応。
俺はどうすることもできず、
お手上げ状態でいると、
ヤギちゃんを囲む麻那たちの会話が聞こえて来た。



