「だっちん、好きな子いるよ」
「えッ嘘!?誰ェ?」
「それは言えない。本人の口から聞いたわけでもないし。あくまで噂レベル」
ヤンキー系ギャルが強引に距離を縮め、
俺に詰め寄ると、
胸元から弾力身ある富士が顔を覗かしている。
どうやら、
鼻の下が伸びる生理現象は本当っぽい。
それに、
ボディタッチ多めな高度なテクニックに、
惚れっぽい俺の悪い所が露呈してしまっている。
よく見ると、
スタイルもいいし、顔もいい、
なによりも谷間の絶景がいいから、
彼女にするならアリかナシかで言うと、
大アリだ。
だけど、
ヒエラルキーを大事にするっぽい彼女に対する偏見が、
どうも払拭できず、
俺は正気を取り戻すことに成功した。
「誰だろ?うちらの知ってる子?」
「さぁ?どうだろ?でも、話したいなら、仲良くするの手伝ってあげてもいいけど」
鼻の下を人差し指で擦る俺は、
誇らしくギャル二人組に向かって言った。
ここは株を上げといて、
好印象を与えておこう。
ギャル二人と絡める機会なんて滅多にないし、
あわよくばと、
よくない下心が先走っている。
「ホントに?!」
清楚系ギャルは飛び跳ねるようにして喜ぶ。
ギャルでも、
普通の恋する女の子のようだ。
「うん、着いてきて」
俺はギャル二人組を連れて、
だっちんの許へと向かった。



