人生クレイジー






初めての交流会は、

他クラスとのドッチボールの試合やリレー、

各班の演し物で交流を深めた。


俺はボールが当たらないように、

ナカシーを盾にして全力で自分のことだけを守る。


リレーなんて足の速い女の子に、

秒で追い抜かされるから、

俺のメンタルはズタボロになっていた。 



落ち着いた曲調に美しいコーラスが特徴的なBGMが流れ出すと、

B班のシンデレラ劇が開演する。



ガムテープと水性の黒いペンで、

簡単にあしらわれた外国人衣装、

たまたま通りすがった設定で、

セリフはたったの『大根おろし、目に染みるぅ〜』のみ。


そんな俺に向けられる冷徹な眼差しが、

動くたびに笑いを生む王子役のヤギちゃんを見て、

余計に心がえぐられる。


身体が大きすぎるがゆえに、

至る所の贅肉が押し合って、

今にでもボタンが一つ飛んでいきそう。


俺はヤギちゃんの面白さに嫉妬していたのだ。


シンデレラ劇はヤギちゃんのおかげで大成功。


別世界にいる強者を、

これからはある意味、

ライバルとして見ることにした。