風で飛んできたマッスル同好会のチラシが、
大勢の学生の目の前で俺の顔に張り付き、
笑いものにされるものだから、
チラシを破り紙吹雪にして「桜吹雪の術」と、
この場を乗り切ってみせる。
ヒューと風が通り過ぎる音がはっきりと聞こえ、
少しだけ気温が下がった気もした。
とんだ醜態を晒し出し、
一滑りした俺は情けないだけでは済まされない。
いつの間にか俺の悪ふざけに憤りを感じたマッスル同好会の先輩達が、
俺の周りを囲いこんでいるではないか。
突如、
スクリームの仮面みたいな顔になっちゃった俺は、
筋肉おバカ達の筋肉を指でツンツンして、
逃げる機会を伺ってる。
でも、
ごく厚の腕や胸から抜け出せない俺は、
諦めて虎河豚みたいな顔で不貞腐れてる。
ドジった俺は、
だっちんとマチコとは違って、
ワンランク下がお似合いですよって感じで、
彼らと対等な関係性を築くには、
少しだけ背伸びをしないといけない。
ネガティブになりながら、
やっとの思いで筋肉おバカ達から抜け出した俺を見て、
マチコが体を起こすのを手伝ってくれる。


