あれから羽山さんの仕事が落ち着いてきて、私達は新居を探していた。
これから二人で暮らすのか…と思うと幸せでいっぱいだった。
いろんな物件を見て、だいたいイメージが固まっていた頃…
毎日何度も何度もかかってくる母からの電話…
「いつになったら連れてくるの!?」
「落ち着いたら…」
「そんな事言って一ヶ月くらい経ってるじゃない!」
う…
一応報告したけど…
行きたくなかった。
羽山さんをあの集団の中に放り込みたくなかった。
「もうそろそろ行こうか」
羽山さんはずっと行こうとしている。
私が逃げていただけだった。
もういい加減、無理だ…
入籍日は近づくし、羽山さんも早く挨拶したいだろうし…
私は腹をくくった。
──次の土曜日
憂鬱な気持ちで新幹線に乗っていた。
「そんなに帰りたくないの?」
「はい…あそこは…色々特殊で…」
なんだかんだ話してるうちに、とうとう着いてしまった。
ゆっくりと駅の改札に行こうとすると…
待ち受けていた。
うちの家族、義兄さん、義姉さん、義弟さん、甥っ子姪っ子…
「瑠美ねーちゃん!男の人といる!」
幼稚園児よ、そんな大きな声で言わないで…
「えー!すごいかっこいい!瑠美羨ましい」
お姉ちゃん…義兄さんいるのに…
「瑠美!早く来なさい!みんな待ってるのよ!」
みんな…?
「みんなって?」
「親戚にたくさん声かけたの!」
何故…?
結婚式ならともかく。
ただ挨拶に来ただけなのになんなの!?
「瑠美、たくさんいるんだね。家族」
羽山さんはなんか楽しそう…
車に無理やり乗せられて本家へ…
本家は大賑わい…
羽山さんが部屋に入った瞬間、すごい歓声が…
「いらっしゃい!」
「瑠美ちゃんの旦那さんだ!」
「すごい男前…」
「瑠美ちゃんやるね!」
やめて…やめて…
「この前までランドセル背負って走り回ってたのに…早いねぇ」
いつの話してるの…?
「中学生の時は好きな男の子に振られて泣いてたね…」
なんでそんな話するの?
羽山さんが笑いを必死に堪えている。
もー!!!
「いやだー!!!」
私は咄嗟に逃げてしまった…
追いかけてくる母…姉…
そのまま町内一周していた。
羽山さんごめんなさい!!
落ち着いたら戻ります!
その後羽山さんは、本家にいる家族親戚その他と楽しく会話してたみたいで、それはよかった…。
母との追いかけっこの末、限界で本家に戻った。
息を切らして、父と母と私と羽山さんで向き合った。
「羽山さん、素敵な上司だね。話の仕方も柔らかくて、とてもいい人だね。」
お父さん…私何も聞けてないんだけど…。
「瑠美は昔は結構お転婆で大変だったから色々心配してたけど…ちゃんと結婚できてよかった…」
「過去の話するのもうやめて!」
「俺は楽しいけど…」
羽山さん…!!!
もう諦めた。
私は別の部屋の隅で耳を塞いでいた。
一通り母が話した後、羽山さんが迎えに来た。
「瑠美の事、もっと知れてよかった」
半泣きのまま振り返った。
その顔を見てか、羽山さんが笑いをまた堪えていた。
もういいんだ。
笑ってくれてるなら。
あれもこれもそれも全部私。
私を全部知って、それでも愛せるなら、いいんだ。
その後無理やり泊まる流れになり、夜遅くまで羽山さんは酒盛りに付き合って、私は台所で家事を手伝っていた。
「瑠美…安心した。ちゃんとした人と結婚できて」
「まだ入籍もしてないよ」
「細かい事はいいの。ちゃんと羽山さんの妻として、しっかり支えるのよ」
お母さんは真剣な顔だった。
「うん。」
それから言葉は交わさなかったけど、結婚する覚悟をちゃんとできた気がする。
私がお風呂から上がったら、羽山さんが交代で来た。
酔って目が座ってる羽山さん。
唐突に私の胸を触ってきた。
「何してるんですか!?」
「あ…ごめん…なんかつい。触ると落ち着く」
そのまま風呂に入って行った…
いまだによくわからない部分がある…
その後布団の中で、その日の疲れがどっと出て、半分寝ていたら、風呂から出てきた羽山さんが覆い被さってきた。
「羽山さん!何してるんですか!ダメですよ!」
羽山さんは動かない。
「瑠美って…想像以上にアクティブな奴だったんだな…」
それは昔だけ…
「もうあの頃の私は捨てたんです…そして東京に来たんです」
「そうか…」
その後、羽山さんは隣の布団に行って寝てしまった。
私は羽山さんの寝顔を見ながら、眠りについた。
これから羽山さんも、ここの住人達の仲間入りなんだと思うと不思議な気持ちになった。
これから二人で暮らすのか…と思うと幸せでいっぱいだった。
いろんな物件を見て、だいたいイメージが固まっていた頃…
毎日何度も何度もかかってくる母からの電話…
「いつになったら連れてくるの!?」
「落ち着いたら…」
「そんな事言って一ヶ月くらい経ってるじゃない!」
う…
一応報告したけど…
行きたくなかった。
羽山さんをあの集団の中に放り込みたくなかった。
「もうそろそろ行こうか」
羽山さんはずっと行こうとしている。
私が逃げていただけだった。
もういい加減、無理だ…
入籍日は近づくし、羽山さんも早く挨拶したいだろうし…
私は腹をくくった。
──次の土曜日
憂鬱な気持ちで新幹線に乗っていた。
「そんなに帰りたくないの?」
「はい…あそこは…色々特殊で…」
なんだかんだ話してるうちに、とうとう着いてしまった。
ゆっくりと駅の改札に行こうとすると…
待ち受けていた。
うちの家族、義兄さん、義姉さん、義弟さん、甥っ子姪っ子…
「瑠美ねーちゃん!男の人といる!」
幼稚園児よ、そんな大きな声で言わないで…
「えー!すごいかっこいい!瑠美羨ましい」
お姉ちゃん…義兄さんいるのに…
「瑠美!早く来なさい!みんな待ってるのよ!」
みんな…?
「みんなって?」
「親戚にたくさん声かけたの!」
何故…?
結婚式ならともかく。
ただ挨拶に来ただけなのになんなの!?
「瑠美、たくさんいるんだね。家族」
羽山さんはなんか楽しそう…
車に無理やり乗せられて本家へ…
本家は大賑わい…
羽山さんが部屋に入った瞬間、すごい歓声が…
「いらっしゃい!」
「瑠美ちゃんの旦那さんだ!」
「すごい男前…」
「瑠美ちゃんやるね!」
やめて…やめて…
「この前までランドセル背負って走り回ってたのに…早いねぇ」
いつの話してるの…?
「中学生の時は好きな男の子に振られて泣いてたね…」
なんでそんな話するの?
羽山さんが笑いを必死に堪えている。
もー!!!
「いやだー!!!」
私は咄嗟に逃げてしまった…
追いかけてくる母…姉…
そのまま町内一周していた。
羽山さんごめんなさい!!
落ち着いたら戻ります!
その後羽山さんは、本家にいる家族親戚その他と楽しく会話してたみたいで、それはよかった…。
母との追いかけっこの末、限界で本家に戻った。
息を切らして、父と母と私と羽山さんで向き合った。
「羽山さん、素敵な上司だね。話の仕方も柔らかくて、とてもいい人だね。」
お父さん…私何も聞けてないんだけど…。
「瑠美は昔は結構お転婆で大変だったから色々心配してたけど…ちゃんと結婚できてよかった…」
「過去の話するのもうやめて!」
「俺は楽しいけど…」
羽山さん…!!!
もう諦めた。
私は別の部屋の隅で耳を塞いでいた。
一通り母が話した後、羽山さんが迎えに来た。
「瑠美の事、もっと知れてよかった」
半泣きのまま振り返った。
その顔を見てか、羽山さんが笑いをまた堪えていた。
もういいんだ。
笑ってくれてるなら。
あれもこれもそれも全部私。
私を全部知って、それでも愛せるなら、いいんだ。
その後無理やり泊まる流れになり、夜遅くまで羽山さんは酒盛りに付き合って、私は台所で家事を手伝っていた。
「瑠美…安心した。ちゃんとした人と結婚できて」
「まだ入籍もしてないよ」
「細かい事はいいの。ちゃんと羽山さんの妻として、しっかり支えるのよ」
お母さんは真剣な顔だった。
「うん。」
それから言葉は交わさなかったけど、結婚する覚悟をちゃんとできた気がする。
私がお風呂から上がったら、羽山さんが交代で来た。
酔って目が座ってる羽山さん。
唐突に私の胸を触ってきた。
「何してるんですか!?」
「あ…ごめん…なんかつい。触ると落ち着く」
そのまま風呂に入って行った…
いまだによくわからない部分がある…
その後布団の中で、その日の疲れがどっと出て、半分寝ていたら、風呂から出てきた羽山さんが覆い被さってきた。
「羽山さん!何してるんですか!ダメですよ!」
羽山さんは動かない。
「瑠美って…想像以上にアクティブな奴だったんだな…」
それは昔だけ…
「もうあの頃の私は捨てたんです…そして東京に来たんです」
「そうか…」
その後、羽山さんは隣の布団に行って寝てしまった。
私は羽山さんの寝顔を見ながら、眠りについた。
これから羽山さんも、ここの住人達の仲間入りなんだと思うと不思議な気持ちになった。



