オンラインゲームのフレンドは直属の上司だった

羽山さんが復活して出社した日、羽山さんは部長とずっと話し合いを会議室でしていた。

どうやら相当な仕事量だったのをやっと理解されたようで、今後は仕事量を調整されるようになった。

それを聞いて一安心…。

そして私は、ほぼ毎日、羽山さんの家に居た。

羽山さんがダウンしてから毎日通ってたら、その流れで、一緒にいる日々が続いていた。

平日は待ってる事が多かったから、頑張ってご飯を作ったり、お風呂を掃除したり、こっそりハヤテを操作したり…

眠くなったらそのまま寝てしまったり…

「おい…風邪引くぞ…」

ソファで寝てたら帰ってきた羽山さんに指摘されて、今度はベッドですやすや寝ていた。

ああ、羽山さん疲れて帰ってきたのに、寝てるとか…

ダメだこんなんじゃ。

起きてから反省した。

出社する時間をずらして毎日を過ごしてた。

◇ ◇ ◇

とある日の休みの日、私が自宅に帰って色々書類整理や掃除をしていると、羽山さんから連絡がきた。

「夕方、エタクエ持って家にきてくれる?」

「はい、わかりました!」

エタクエ

最近ほとんどログインしていなかった。

何かイベントがあるのかな?

夕方に羽山さんの家に着くと…

部屋が少し薄暗くて、壁にたくさんの星が浮かび上がっている。

「なんですか!?これ!」

「ネット見たら見つけて買ってみた。家でプラネタリウムできるやつ」

すごい…!

本物とは違うけど、部屋の中でこんな空間が作れるなんて…!

「素敵ですね…癒されます…」

ぼーっと見てたら、エタクエを立ち上げるように催促された。

立ち上げて、画面に出たのは、久々の"ハヤテ"と"あまる"。

「なんか…ちょっとやってなかっただけで懐かしいです」

「ちょっとの間に色々あったからな…」

ハヤテに導かれるまま、あまるが着いていくと…

あの日、ハヤテと見た満天の星空が見える丘だった。

これは…私の大切な思い出の場所。

あの時はまだ"ハヤテ"が羽山さんだと知らなくて…。

私が久々に感動してると、羽山さんが手に何かを握っていた。

「なんですか?」

パッと開いた手の中には、星のようにキラキラした指輪があった。

「わー!すごい綺麗です!」

指輪をじっくり見てると、それを羽山さんが私の指にはめた。

「え…」

「俺と結婚してくれますか?こっちでも」

羽山さんの、真剣な眼差し…

夢みたいだけど…現実なんだ…

「ありがとうございます…本当に…私を選んでくれて」

きっかけはゲームだったけど、それが恋になって、愛になって、結ばれるなんて…

そんな夢みたいな話…

あるんだ。

私は感極まって羽山さんに抱きついて

「嬉しいです!大好きです!ずっと一緒です!一生離れません!」

泣きながらほぼ叫んでいた。

羽山さんはただそれを、ずっと聞いていてくれた。

星の光が二人を包んで、私達はずっと愛を確かめ合っていた。

それが永遠であるように祈りを込めて。