オンラインゲームのフレンドは直属の上司だった

私は家に帰ってからお風呂でボーッと考えていた。

あの人は羽山さんと同じ仕事をしてた人。

でも羽山さんのあの表情。

何かあったんだよね…

気になる…

でも、言いたくない事かもしれないから、聞くのはやめておこう。

私は着替えて髪を乾かして、その日はもう寝ようと思った。

だけど…連絡がない…

羽山さんと話したい…

その時、スマホに着信があった。

羽山さんだ!

「はい!お疲れ様です!」

「ごめん…あのさ…来たんだ…」

来た?

「どこにですか?」

「瑠美の家…」

え!?

私はドアの穴から外を見たら…

羽山さんがいる!!!

ドアを開けたら本物の羽山さんが立っていた。

「どうしたんですか!?」

でも凄い会いたかったから嬉しい…

「今日まともに話してないし…どうしても会いたくて」

羽山さん…!!

こんな時間に会いに来てくれた!

「私も会いたかったです!」

羽山さんに家に入ってもらった瞬間、

思い切り抱きしめられた。

その勢いでそのまま傾いて、玄関前で二人で倒れ込んでしまった。

少しお酒の匂いがした。

「は、羽山さん酔ってるんですか…?」

羽山さんは何も言わない。

ただ、表情が暗かった。

「ごめん…嫌な事があって…一人でいたくなかった」

あの女の人と関係あるのかな…

そのまま玄関で話してるのも変だから、羽山さんを椅子に座らせて、水を飲ませた。

疲れてるのかボーッとしてる羽山さん。

何か元気が出そうなもの…

そうだ!いい事を思いついた。

私は羽山さんの意識が逸れてる間に準備をして、そっと机の上にコントローラーを置いた。

羽山さんがそれに気がついた。

「羽山さん、どうぞ、あまるを操作して下さい!!」

テレビ画面を見せた。

きっと喜んでくれるはず…

…と思ったのに…

表情は特に変わらず…

羽山さんは、コントローラーを操作しだして、

あまるの装備を全部外した。

あまるは下着だけにされてしまった…

「羽山さん何してるんですか…?」

「なんとなく見たくなっただけ」

あの理性的な羽山さんはどこへ…?

羽山さんがじっと私を見てる。

目が座っている。

「瑠美のも見たい」

「はい?」

なんだかよくわからないけど、とりあえず要望に応えてみた。

「いかがでしょうか…?」

さっきより羽山さんの表情が落ち着いた気がする。

「冗談で言ってたのに、本当にするとは思わなかった…」

え??

「冗談だったんですか??」

私、真面目にやってたのに…!

「酷いです!もう私寝ます!」

しかし…それを阻まれてしまった。

「元気でた。別の意味でも」

元気が出たのはよかったけど、そのままそういう感じに…

―-その後…羽山さんは穏やかな表情で私の髪を撫でていた。

「突然ごめん」

「謝らないでください。私も会いたかったんで、嬉しいんです」

羽山さんの手を握った。

「今日営業部に来た女、見ただろ?」

「はい。明るい感じの美人の方で、帰る時羽山さん待ってました」

羽山さんの動きが止まった。

「…俺の元カノって、あいつなの」

「え!?」

私は飛び起きてしまった。

あの人と羽山さんが…

二人が仲良くしてる姿を想像したら、辛すぎて部屋の隅っでうずくまってしまった。

「もう何とも思ってないし…俺はあいつのせいでこういう性格になったんだよ。」

確か…パワハラ上司のせいだって前は言ってたような…

「あの人も関係してたんですね…」

羽山さんに隅っこから引っ張られた。

そして、羽山さんの腕の中に。

「色々あって、無理やり続けてきたけど…。頑張ってよかった」

羽山さんにキスされて、

モヤモヤをリセットされてしまった。

私って単純だな…

とにかく、今日会いにきてくれた事が嬉しくて、お互いの気が済むまで一緒にいた。