狂愛されて、壊れそう。

 「ハンカチは、洗って返すね」
 「返さなくていい。そんな、安モン」
 「わたしが、ちゃんと返したいの!」
 「そうかよ」
 「うんっ!へへっ。それじゃ、遊ぼう!!」

 わたしは、悠雅くんの手を握って、引っ張る。

 「引っ張るな。転ぶぞ」

 悠雅くんは、ぶっきらぼうにだけど、わたしの心配をしてくれているみたい。

 なんだか、前よりも距離が近くなったみたいて、すごくうれしい。