狂愛されて、壊れそう。

 なにこれ、すごく痛い。

 わたしは、頭を強く打ってしまった。

 頭がジンジンする。

 涙もあふれてくる。

 目の前にいる悠雅くんの顔が涙てよく見えない。

 「ーっ!痛いよーっ!ふぇん…うっん…グスン」

 わたしは、声を上げて大泣きする。

 「おっ、おい。泣くなっ!」
 「むりだよっー!痛いんだもんっ!うえーんっ!」

 流石に、ヤバい思ったのか悠雅くんが声をかけてくるけど、涙があふれて止まらない。

 「一緒に遊んでやるから、泣き止め!」

 ピタッ

 「ふぇ?一緒に遊んでくれるの?グスンっ…」

 わたしの涙が止まる。

 「あぁ。遊んでやる」

 その言葉に、わたしは嬉しくなって痛みを忘れて飛び上がる。

 「うんっ、あのね、あのね。わたしボールで遊びたいの!」
 「分かったから、まずはその汚い顔を拭けよ」

 悠雅くんは、そう言ってハンカチを渡してくれた。

 「ありがとうっ!よっしょ…」

 わたしは、言われた通りに顔を拭く。