狂愛されて、壊れそう。

 わたしは、悠雅くんとお友達になるために積極的に話しかけることにしたの。

 だいして、『仲良し大作戦!』。

 今日もひとりでいる悠雅くんに話しかける。

 「悠雅くん、ボールで遊ぼう〜!」
 「遊ばない」

 あれ?男の子って、ボールが好きなんじゃないの?

 「もう、悠雅くんってば、ツンデレなんだから!」
 「…!誰が、ツンデレだ!」
 「あっ!こっち、向いた!」

 やっぱり、ツンデレなんだ!!

 「ねぇ、ねぇ。遊ぼうよ」
 「しつこい」

 もーっ!こんなに、誘ってるのに…!

 もう、悠雅くんなんて知らないんだから。

 「もう、怒ったからね…ほら、お外行くんだよ!」

 わたしは、悠雅くんの手を無理矢理引っ張る。

 「なっ!?何するんだよ!」

 悠雅くんは、わたしの手を力強く振り払う。

 その瞬間…

 「いったい!」

 わたしは、後ろに倒れてしまった。