狂愛されて、壊れそう。

 「うーん。悠雅くんと話してると分からないことだらけだなぁ〜」

 悠雅くんは、お友達がいらないって言ってたけど、わたしは悠雅くんともお友達になりたい。

 「うーーん」
 「どうしたの?唸ったりして」

 わたしが、腕組みしなから考えてるママが話しかけてきた。

 ママは、美人で優しい。自慢のママ。

 「あのね…」

 わたしは、一生懸命に今日のことを説明する。

 すると、ママはタオルをたたみながら、一緒になって考えてくれる。

 やっぱり、ママは優しい。

 ううん、優しいだけじゃなくて、桜子よりもうんっと賢い。

 「そうねぇ…。きっと、悠雅くんは『ツンデレ』なのよ」
 「つんでれって、なあに?」
 「ツンデレっていうのは、素直じゃないってことよ」
 「素直じゃない…」

 確かに、悠雅くんはツンツンしてて、素直じゃないかも…?

 「だからね。桜子から積極的に話しかけないと」

 積極的に話しかける…。

 そうすれば、悠雅くんとお友達になれるのかな?