狂愛されて、壊れそう。

 一度、わたしはお家に帰って浴衣に着替えてお祭りの時間になり、わたしは待ち合わせ場所まで急ぐ。

 待ち合わせ場所には、既にふたりが浴衣姿で立っていた。

 「お待たせ〜!ふたりも浴衣なんだ!」
 「お袋に無理矢理着せられた」
 「おれも同じ」

 なんだか、少しげっそりしてるように見える。

 「ふたりともカッコイイね!」
 「桜子もか、可愛いぞ」
 「なに照れてるの?桜子よく似合ってるよ」
 「ありがとう!お気に入りの浴衣なの!」

 わたしは、その場でクルッと回って見せる。

 「それじゃ、お祭りにレッツゴー!!」

 わたしは、元気よく腕を上げるけど、ふたりは上げてくれなかった。