狂愛されて、壊れそう。

 わたしたちは、それから3人で学校でも外でも一緒にいるようになった。

 放課後は、大体悠雅くんのお家にいることが多いし、モデルである輝流くんがお仕事の時は、時間が合えばわたしと悠雅くんも現場にお邪魔することがある。

 今日は、3人で悠雅くんのお家でゲームをしていた。

 「あっ!また、負けた!」
 「お前、弱すぎだろ」
 「勝ち過ぎてつまんないし」

 わたしは、ゲームが下手らしくて全然勝つことが出来ないでいた。

 むっ…。全然勝てないや…。

 「そういえば、明日から夏休みだけど夏休みはどう過ごすの?」

 輝流くんが思い出したように言うと、わたしたちに聞いてきた。

 「特に、決めてない」
 「わたしは、おばあちゃんとおじいじゃんのお家に1週間お泊まりしに行くの!」
 「はぁ?聞いてねぇぞ」
 「おれも聞いてないんだけど」

 何故だか、ふたりは少し怒った様子でわたしは戸惑ってしまう。

 「えぇ…?だって今言ったもん」
 「その間、おれに会えないんだぞ」
 「『おれたち』にの間違えでしょ?ちゃんとおれも入れてよね」
 「ふたりに会えないのは、寂しいけど…。一生会えないわけじゃないよ?夏休みの間に遊べるよ!」
 「あぁ?当たり前だろ。一生おれといるんだよ」
 「だから、おれも入れてってば」

 難しいことは、よく分からないけど…。

 「わたしは、ふたりと一生一緒にいるよ!」
 「約束だからな」
 「破ったら、一生閉じ込めるから」
 「?分かった!」

 わたしは、よく分からないまま返事をした。