狂愛されて、壊れそう。

 「次はなにして遊ぶ?」
 「てか、勉強しなくていいわけ?」
 「べ、勉強…」

 わたしは輝流くんに勉強のことを言われて気まずくなる。

 勉強は苦手でいつも後回しにしちゃう…。


 「アンタ、バカそうだし勉強出来なさそうだよね」
 「バ、バカじゃないもんっ!」
 「すげぇな、会って間もないのにバカなことバレてんじゃん」
 「違うもんっ!」

 ふたりはイジワルそうに笑うと、わたしのことを「バカだ」って言う。

 わたしは、いじけてしまい、ふたりに背中を向けてしまう。

 そんな、イジワル言う人とはお話してあげないもんっ!

 「からかい過ぎたな。ほら、おれのお菓子やるから」
 「めんどくさいから、いじけないでよね。おれのもあげる」
 「本当に!?わーい、ありがとう!」

 わたしは、お菓子に釣られてしまい振り向いて貰ったお菓子を食べる。

 「単純なヤツだな」
 「これで、大丈夫なの?絶対誘拐とかされるじゃん」
 「?よく分かんないけど、大丈夫だよ!」
 「大丈夫じゃないな。お前、絶対知らないヤツに着いて行くなよ」
 「分かった!着いて行かない!」

 わたしは、口をモゴモゴしなが、元気よく返事をするけどふたりは溜息を付いていた。