狂愛されて、壊れそう。

 結局、名前を呼ばれることはなくて、お昼休みになっちゃった。

 悠雅くんと遊ぼうとしようとしたのに、悠雅くんはどこかに行っちゃって、いなかった。

 悠雅くん、どこに行ったんだろう…?

 トイレかかな?

 わたしが「うーん」と悩んでいると「桜子ちゃん」ってクラスの女の子たちに声をかけられた。

 「どうしたの?」
 「悠雅くんと、遊ぶの止めた方がいいよ?」
 「どうして?」
 「だって、悠雅くんのお家って、怖いヤクザなんだよ!」
 「わたしのパパたちがね、悠雅くんとは遊ぶなって」

 どうしてなのか、本当に分からない。

 どうして、悠雅くんのお家がヤクザだと遊んじゃいけないの?

 「どうして、そんな酷いこと言うの?悠雅くんのお家がヤクザだからって、差別しちゃうのはダメだよ!悠雅くんは、確かにイジワルだけど、優しいところもあるんだよ!」

 わたしは、胸を張って言い放つ。

 すると、女の子たちは「なにそれ、もう知らないから。行こう」って言って、教室を出ていてしまった。

 すると、すれ違うようにして悠雅くんが教室に入って来た。

 「あ、悠雅くんだ!どこに行ってたの?遊ぼう!」
 「…。お前良かったのかよ」
 「なにが?」
 「あんなこと言って、お前クラスの女子に嫌われたぞ」
 「なんで?よく分からないけど、悠雅くんは大切な友達だから、いいの!!」
 「そうかよ…。お前って変わってるよな」

 なんて、悠雅くんは呆れたように言うけど、わたしは言いたいことを言っただけなの。

 悠雅くんの方が変わってるような気がするけどなぁ〜。