狂愛されて、壊れそう。

 車に乗って数分経ったころ、車が停まった。

 「着きましたよ」
 「ありがとうございましたー!」

 わたしは、きちんとお礼を言うと車から降りる。

 「うわぁ…!おっきいお家だー!」

 こんなにおっきなお家テレビでしか、見たことないよ!

 「なに、止まってるんだよ。早く、中に入れ」
 「う、うん」
 「さっきまで、あんなにはしゃいでたくせに。急に静かになりやがって」
 「なんだか、緊張しちゃって」

 急にドキドキしちゃう。

 「はぁ?意味分かんねぇ」

 そう言うと、悠雅くんは門を開けて先に行ってしまう。