狂愛されて、壊れそう。

 「さぁ、おふたりとも車に乗ってください」

 おじさんは、車のドアを開けてくれる。

 「失礼しまーす!わぁ、ふかふかだぁ」

 車の席が、ふかふかしていて気持ちがいい。

 こんな、車に乗ったことないなぁ…。

 いいなぁ。悠雅くんはいつもこんな車に乗れてるんだ。

 わたしのお家の車はもっと、小さくて狭い。

 うらやましいなぁ…。

なんて、思っていると悠雅くんも車に乗り込む。

「車ごときで、はしゃぎすぎだろ」
「だって、だって!」

悠雅くんは、いつも乗ってるから、すごさが分からないんだよ!

「それじゃ、発進しますよ」
「はーい!!」

悠雅くんのお家に行くの楽しみだなぁ!!