狂愛されて、壊れそう。

 すると、おじさんは「坊ちゃんの友達!?」と驚く。

 「坊ちゃんに友達ができるなんて!!早く、お頭に言わないと!」
 「うるせぇよ。騒ぎすぎだ」

 悠雅くん、不快そうに眉をひそめるとおじさんの足を蹴る。

 「だって、あの坊ちゃんに友達ができるなんて!」
 「『あの』ってなんだよ」
 「もし、よかったら、坊ちゃんの家に来ませんか?」

 おじさんは、わたしの目線に合わせて言う。

 「えっ!悠雅くんのお家!?行きたい!」

 嬉しくて、その場でぴょんぴょんと飛び跳ねる。

 「なに勝手なこと、言ってるんだよ!」

 喜ぶわたしと正反対に悠雅くんは不機嫌そう。