震えながら伝えると、お母さんはしばらく黙ってから「なにか辛いことがあったのね?」と気遣うように尋ねてくれた。
いつだって私の味方でいてくれたお母さん。
辛い恋をする度に、背中を擦って慰めてくれた。
泣きながら、彼が浮気をしていたことを伝えた。その相手が親友だとはさすがにいえず、ただひたすら謝った。
結婚前提だからと、同棲の許可をもらったのに。
「お母さんのいう通りだったね……同棲なんてするんじゃなかった」
「家に帰ってらっしゃいな」
「……もう少し、一人で考えたいから」
「そう……でも辛いときは、いつでも帰っていらっしゃい。ここは、すずの家なんだからね」
うんうんと頷きながら泣いた。
目が腫れるのも構わず涙を擦り、お母さんの「大丈夫だからね」と繰り返される声に、ごめんねとありがとうを何度も繰り返した。
通話を切り、しばらく縁側の椅子に座って庭を眺めた。
いつだって私の味方でいてくれたお母さん。
辛い恋をする度に、背中を擦って慰めてくれた。
泣きながら、彼が浮気をしていたことを伝えた。その相手が親友だとはさすがにいえず、ただひたすら謝った。
結婚前提だからと、同棲の許可をもらったのに。
「お母さんのいう通りだったね……同棲なんてするんじゃなかった」
「家に帰ってらっしゃいな」
「……もう少し、一人で考えたいから」
「そう……でも辛いときは、いつでも帰っていらっしゃい。ここは、すずの家なんだからね」
うんうんと頷きながら泣いた。
目が腫れるのも構わず涙を擦り、お母さんの「大丈夫だからね」と繰り返される声に、ごめんねとありがとうを何度も繰り返した。
通話を切り、しばらく縁側の椅子に座って庭を眺めた。


