もうひとつのバースデイ

 ヘッドホンをして、同じ職場の公認心理師、高崎先生に借りた杉山清貴オールタイムベストを聴きながら、あれこれ思う。

 私は、大学時代にてんかんを発症し、体調を最優先させていたら留年してしまった。四年で卒業できなければ辞めるのが親との約束だった為、仕方なく中退した後、障碍者雇用で今のメンタルクリニックで働き始めた。
 服薬と体調管理を徹底していることもあり、もうずっと発作は起きていないが、油断は禁物だ。一人暮らしよりも安心なので、学生時代に住んでいた下宿にそのまま住んでいる。
 どうしても、もし発作が起きたら⋯⋯ということを考えてしまうので、階段やエスカレーターは使わず、車どころか自転車にも乗らず、光の刺激を極力避けるべく、スマホも持っていない。
 まもなく25歳になる。
 今の時代、25歳という年齢はまだ若く、あれこれ焦るような歳でもないだろう。
 しかし、このままでいいのだろうか⋯⋯?