翌日の放課後の夕暮れ、私はひとりで帰り道を歩いていた。


茜色の光が電柱に長い影を落とし、遠くで部活の声が微かに響いている。


カバンの紐を握る手に、力が入った。


やっちゃった。


彼の前で言っちゃった。


胸の奥が落ち着かなくて、呼吸のリズムが少しだけ早くなる。


信号が青に変わる音がして、私は足を進めた。