花は夜に咲く

私は笑って誤魔化そうとした。


「何言ってんの。家にいたけど。」


「そうか?」


彗の瞳が私を見据える。


動けない。


「夜の街にいたよな。」


心臓が止まりそうになった。


「な、何言ってんの?そんなとこ行くわけないじゃん。」