優等生

――ガラガラ――

「誰?」

ノックしてよ……
「黒羽さん、美愛莉さんも呼んできときました」
「理事長先生でしたか……」
「じゃ、私は外で待ってるので」
そう言って理事長はまた部屋を出た

――ガラガラ――

取り残された女の子はセミロングですらっとした立ち姿をした綺麗な女の子
身長は高めで多分私より年上

「えーと、黒羽、この子は?」
「あ、和泉美愛莉って子、この子は主催者の子だよ」

主催者、、じゃあミリスタの所属の人かな?
あ、挨拶しなきゃ
そう思い、私は勢いよく立った

「初めまして、審査員と見届け人として参加させていただきます、女優の伊集院咲羅です」

そう私が自己紹介をした後、美愛莉って子は、目を丸くして数秒私の顔をじっと見つめてきた
そして少し立ったら、口を開いてボソボソと何かを話してから、ハッとしたように自己紹介を始めた

「咲羅ちゃんだ〜、本物可愛いー……あ、初めまして、主催者の和泉美愛莉です!」
「あの、この学校の方ですか?」
「うん、芸能科の高校三年生、咲羅ちゃんの先輩だよ〜!」
「美愛莉先輩、、、ですか」
「うん!あとタメ口でいいよ、あといつもの話し方で喋ってもいいよ」

タメ口使ってもいいのね
普段の話し方って、、なんだろう?

「そうですか、じゃあ遠慮なくタメ口で話させてもらいます、話しにくいので」
「どぞどそー」